包茎には数種類のタイプがあります。
●真性包茎(しんせいほうけい)
平常時でも包皮が亀頭に被っていて、手で包皮を剥いても亀頭が露出させる事ができない状態です。
「包皮口が狭い」、「亀頭と包皮が癒着している」などが真性包茎の原因の場合があります。
●仮性包茎(かせいほうけい)
平常時でも包皮が被っていますが、簡単に亀頭が露出させる事ができる状態です。
日本人に最も多いとされているのが仮性包茎です。
●カントン包茎(かんとんほうけい)
平常時から包皮が亀頭を締め付けて痛みを伴う状態です。
元に戻せなくなる場合もあり、とくに注意が必要です。
日本人のおよそ7割は包茎と言われています。
多くの人がいずれかに該当するかと思いますが、中でも「真性包茎」と「カントン包茎」は必ず治療をした方が良いです。
お子様の場合は、成長と共に改善する事もありますので、ある程度の経過を待つことも必要です。
では、包茎を放置するとどうなるのでしょう?包茎を放置すると恥垢が溜まって不衛生になることで炎症を起こすことがあり、亀頭包皮炎と言います。亀頭に雑菌などが感染することによって起こる皮膚炎です。発症すると包皮の皮膚が赤くなり、ニキビのような赤い斑点やただれが見られるようになります。かゆみや痛みを伴う場合もあります。
包茎の治療方法は、余分な皮を切除する包茎手術の治療が一般的です。
亀頭を露出させることを優先した手術になります。
背面切開といい、包皮の最も締め付けの強い部分を縦に切開し横に縫合する手術や環状切開と言われる余分な皮膚を環状に切開し全周に縫合する手術の場合があります。